食医膳®講座 身体を温め潤いを与える12月の薬膳軽食


季節を体感する食医膳®講座

毎月1回通学し季節を体感しながら中医学・中医薬膳学を学ぶ「食医膳®講座」も、来年2020年で満10年を迎えます。

「冬に夏」「夏に冬」の不調を話してもピンと来るはずもなく、
その季節だからこそ感じる身体の変化を実体験して貰うために
1年間と言う時間を掛けています。

スタート時、「長い!」と思っていた生徒さんも
1年過ぎてしまうと、「あっという間でした!」
が、全員の感想です。

薬膳軽食とは

講座の前に「薬膳軽食」を召し上がって頂くようになったのは、スタートして数年経った頃からです。

自分自身が学生だった頃、
食に関する事を学んでいるはずなのに仕事帰り慌ただしく出来合いのものを口にしたり空腹を我慢したり…。

生徒さんに同じ様な思いをさせたくない!と始めた「薬膳軽食」

とは言え、「食医膳®講座」は料理教室ではなく
軽食を召し上がった後 すぐに講座が始まりますから、
片付けに時間が掛からず、満腹のあまり講座中眠くならず
再現可能なレシピで構成されています。

私も シェフから学ぶ料理教室など数多く通い、
その時はインスタ映えに喜んで写真を撮り非日常的な内容に目を見張っていましたが、
日々に忙殺され再現出来ずに忘れ去った料理も数知れずでした…。

薬膳」とは、「お膳(食事)が薬」になるように組み立てられた養生料理です。
ご自宅でも作って頂ける簡単なレシピをお伝えしています。

講座前に軽食が用意されますので、初対面の生徒さん同士も和気あいあいな雰囲気で受講されます。
「一つ釜の飯を食する」とはよく言ったものです。

12月の薬膳軽食

比較的暖かかった11月から
急に寒さが本格化し体調を崩し始めた方を多く目にします。

私自身も肺経(呼吸器系)が強くないので、
寒さと乾燥が重なると必ず声枯れに悩まされます。

これは、肺の「宣発粛降」の働きや水の代謝が低下するせいです。

今月の薬膳軽食は、冬らしく黒い食材を多く使っています。
黒い食材は、腎を養ってくれるものが多いです。

・黒豆ごはん
・鶏むね肉と蓮根肉団子の養生スープ(黒木耳・山薬・棗・乾燥湯葉入り)
・あらめとキャベツの和え物
・金柑の蜂蜜漬け

☆黒豆ご飯(Facebookページでもご紹介していますが転載しておきますね)
〈作り方〉
・黒豆を6-7時間浸水
・水気を切りフライパンで炒る
・米と一緒に圧力鍋に入れ圧が掛かったら強圧で5分炊く
・その後自然脱圧

〈薬膳効能〉
★黒豆
甘/平 脾肝腎 活血化瘀・利水益腎
※ 活血化瘀…ドロドロ血を改善し血液循環をよくする  
利水益腎…腎の力を高め身体に必要な液体を漏れ出ないようにする

養生スープに使用している
★山薬(山芋をほしたもの)
甘/平 肺脾腎 益気養陰 固腎
疲労倦怠 頻尿などに効果

★黒木耳
甘/平 胃大腸肝腎 養陰潤燥 益精

スィーツ
★金柑
辛甘酸/温 肺肝脾胃 疎肝 肝鬱気滞 化痰(痰を軽減)
香りが呼吸器系に働きかける・肝の働きを高める等から二日酔いにも効果がある
※ 疎肝…肝の流れをよくする

このように、食材の働きを知り
組み合わせのルールを覚えていく事が薬膳の基本となります。

それと同時に、教室で使用する食材
作り手の顔が見えるもの、
蔵などに直接伺い信用できる方々が作って下さったものを使用しています。
このこだわりは、スタート時点から一環として変わらない姿勢です。

「食医膳®講座」 では、中医学を学ぶだけではなく、
食べて体感!作り方や食材の扱いなどもお伝えしています。


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