梅仕事~梅干し作りの注意点
梅干しを作ると言う事
今年も生徒さんと「梅干し作り」を楽しみました。
「梅干しを作り始めたら毎年作らないと良くない事が起こる」と言い伝えがあります。
生徒さんにも何故でしょう?聞かれました。
色々な解釈が有ると思いますが、
身体に良い梅干しを作らない年(梅干しが無い年)はその恩恵に預かれず身体を壊したり
梅干しを作る時間も取れないほど忙しい日々を過ごしてしまってはダメだよ。
と先人の知恵から伝わった言い伝えではないか?と私なりの解釈をしています。
「忙中閑あり」(忙しい中にもわずかな閑(ひま)はある)と言われるように
時間に追われる事無く自分から時間を作り豊かな日々を過ごしたいものです。
梅仕事の仕上げ
昔から梅干しは3日3晩干すように言われてきました。
夜露に当てる事で皮が柔らかくなるからと…。
けれど近頃はスコールのような「ゲリラ雨」が降ったりするので油断が出来ません。
夜は就寝前のギリギリまで干してから容器に戻し朝改めて干しましょう。
夜中に雨の心配をする余り寝不足になってはしょうがないですからね。
梅を干す時、
最も気をつけなければならないのは雨に当たってしまう事です。
雨が当たると黴やすくなったり腐敗が進んだりします。
長期保存を目的に作られた梅干しにとっては由々しき自体と言えます。
とは言え、万一雨に降られてしまった時は焼酎で梅干しを洗いその後天日干しして下さい。
これで少しは黴への心配が減ると思いますが、雨が当たってしまった梅は「長期保存」を考えず早めに召し上がる事をおススメします。
梅を干す日は「少し風がある日」が良いようです。
近頃は35℃以上になる日も多く炎天下で干していると梅の水分が飛びすぎカチカチ梅になってしまいます。
その点、「少し風がある日」は風のお陰で太陽もジリジリと注し過ぎないように感じませんか?
又 太陽が一日中当たる場所より午後から半日陰になる位の方がしっとり出来上がる気がします。
これは、毎年作る経験を重ねる事で身に付く「カン」の様なものかもしれません。
慌てて上下を替えて網にくっつき破れてしまったり…。
炎天下に干し過ぎてカチカチの梅にしてしまったり…。
雨に降られて凄く残念な気持ちになったり…。
それでも、手作りの梅は「梅と塩」だけで作られてます。
お味噌も「豆・麹・塩」だけで作られます。
少しくらい失敗しても自分が手作りした物は原材料が分かっています。
減塩を求めるあまり「保存の為の塩分」さえ減らし保存料を添加するのでは意味が有りません。
本当に忙しく手作りする時間が取れない!
と思う方は、あなたの変わりに丁寧な仕事をして下さってる作り手を探し購入するようにして下さい。
減塩やカロリーオフなど耳障りの良い言葉でコーティングした大量生産品は別の何かが入ってると気付いてください。
健康の為に口にするものが身体に悪いもので有ってはならないのですから。
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